歯周病に関してよくある質問
Q1. 歯周病治療に痛みはありますか?
歯周病治療はある決まったステップに基づいて行っていきます。その中で歯周ポケット内の歯石や炎症の原因物質を取り除く治療があります。
その際は器具を直接内部に入れるので炎症の具合によっては痛みが出やすいですが、基本的に歯ぐきに麻酔をして行うので治療中に痛みが強く出ることはありません。
ただ、治療後などの治癒過程で痛みや違和感がでることがあります。症状の有無は個人差があるため一概には言えませんが、できるだけ治療後の痛みが出ないよう配慮しています。また必要に応じて痛み止めのお薬を処方する場合もあります。
Q2. 歯周病は治るのですか?
ネット上をチェックしていると、「歯医者に行くと歯周病と診断され、一度なると治らないと言われました。」と言う書き込みが見つかります。
これを患者さんが見てしまうととても不安になってしまうのではないかと思います。歯周病というのはとても複雑な病気で、この「治る」という意味をどう捉えるかで変わってきます。
歯周病というのは、「元の健康であった状態には戻らない。」でも、「しっかり治療をすれば炎症は改善し、病状の進行、組織の破壊は止める事が出来る。」というのが本当の所です。
したがって、元の状態に戻らないことを「治らない」ととらえることもあれば、炎症が無くなり病気の進行を止める事を「治る」と定義することもあります。
これが先生や患者さんの解釈によって変わるので歯周病について複雑化してしまっているのではないでしょうか。かといって、歯周病を放置すると歯を失う原因となってしまうので、歯周病と診断された場合でも面倒と思わずしっかりと治療とケアを続けることが重要です。
Q3. 歯周病は再発しますか?
歯周病は再発する病気です。
治療により歯周病が改善したとしても、また普段の歯ブラシやメインテナンスを怠ってしまうと歯周病原細菌が活発になることで、歯周ポケットが深くなりあっという間に再発してしまいます。
歯周病は元の健康な状態には戻らない病気ですので、元の健康な時よりもパワーは弱っていますので、歯周病治療が終わった後もより一層歯のケアに力を入れる必要があります。
歯の健康を維持するためには、普段の歯ブラシと定期的なメインテナンスをしっかり継続することが大切です。
Q4. 喫煙は歯周病の原因になりますか?
痛喫煙は歯周病の大きなリスクファクターとなっています。
タバコを吸う人は吸わない人に比べて歯周病になりやすく・進行も速い・治療しても治りにくいということもわかっています。
その理由としては、ニコチン等の影響で、歯ぐきに十分な酸素や栄養が行きわたらないこと、唾液の量が減ることによってプラークや歯石が付きやすくなってしまうこと。それから、白血球などの活動が抑えられてしまい歯ぐきの抵抗力が落ちてしまうことが挙げられます。
このことから、歯周病を予防するためにも、またしっかり改善させるためにも禁煙することをおすすめします。
Q5. 歯周病にならないためにはどうすれば良いですか?
歯周病は細菌による感染症です。歯ブラシが不十分になって蓄積した歯垢(細菌の塊)が歯ぐきに炎症を起こし歯周病の進行へつながっていきます。つまり歯周病の元凶は歯垢(細菌の塊)なのです。したがって、日々の歯ブラシがいかに適切に行えるかが最重要事項です。
まずは患者さん一人ひとりにあった適切な歯ブラシの仕方を習得するために、是非歯科医院を受診してお口のチェックと歯ブラシ指導を受けましょう。
歯周病は、生活習慣病の一つと言われています。体の免疫力が低下すると細菌に感染しやすくなりますので、全身の健康管理を行う事が重要となります。
特に食習慣には注意で、嗜好品の種類、頻度には気をつける必要があります。また、喫煙習慣、古くなった被せもの、ストレス、歯ぎしりなどは歯周病の進行を速めてしまう原因にもなってしまいます。
一生気をつけなければいけない病気ですので、かかりつけの歯科医院を作り、メインテナンス(定期検診)を受ける習慣を作ることをおすすめします。
歯周病の関連ページ
このページでは歯周病に関するよくある質問にお答えしていきました。お探しの回答はありましたでしょうか? これからも質問があった場合は随時このページをアップデートしていきます。
歯周病に関しての詳細ページもありますので、以下もご覧ください。